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- 研 究 内 容 -

 

研究テーマ:「生命とはなにか?」

生命の最も本質的な性質は、自己複製して増殖することであろう。
生命誕生以来、細胞分裂が延々と繰り返されてきている。
私達は細菌細胞を対象としてこのテーマに取り組んでいる。

 

細菌の細胞分裂機構 Bacterial cell division mechanism

大腸菌は必ず細胞の中央で分裂する。細胞はどのようにして真ん中を認識しているのだろうか。
例えば、大腸菌に抗生物質ペニシリンを作用させると必ず中央部分が膨れてきてそこから破裂して溶菌する。
この現象を手がかりにこの問題を解明中!!

 

 

細菌の細胞周期 Bacterial cell cycle

これまで細菌は有糸分裂装置を持たないと考えられてきたが、
本研究室で開発した新規抗菌剤A22を使った解析から、
細菌にもアクチン様タンパク質を使った有糸分裂装置が存在することが明らかとなった。

 

 

新規抗生物質の探索 Screening of new antibiotics

二年生の学生実験で分離した放線菌から、新規抗生物質アラレマイシンを発見した。
君の分離した菌からも見つかるかも…。

 

 

細菌による物質生産 Material production by bacteria

コリネ型細菌はうまみ調味料の主成分グルタミン酸(昆布のだしの成分)の生産菌である。
不思議なことに、コリネ型細菌はある特殊な条件下で細胞分裂が阻害された時だけグルタミン酸を生産する。
その仕組みがわかれば、細胞分裂を制御することによって任意の有用物質が生産できる夢のバイオプロセスが生まれるかも…。

 

 

RNA代謝の制御機構 Regulatory mechanism of RNA metabolism

細胞分裂タンパク質FtsZのmRNAが翻訳されるか分解されるかの運命が、
リボヌクレアーゼRNase EとRNA結合タンパク質Hfqによって決定されいることを見いだした。
細胞の生死がRNA代謝の制御に委ねられていることを示した最初の例です。

 

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